ディクテーションとは
音声を聞いてそのまま書き出し、原文と照らし合わせる練習法です。聞き流していると気づかない「聞こえていない単語」が、書き出した瞬間にはっきり見えます。
TOEIC L&Rリスニングセクションの形式
IIBC・ETSの公式資料によると、リスニングセクションは次の4パート・計100問、約45分です。
- Part 1(写真描写):6問
- Part 2(応答):25問
- Part 3(会話):39問(13会話×3問)
- Part 4(説明文):30問(10トーク×3問)
音声はどのパートも1回しか流れません。聞き返せない前提は、普段の練習と大きく違う点です(リスニングの得点は5〜495点で換算)。
なぜディクテーションが効くのか
イランの語学学校の対照研究では、初級EFL学習者60人を2グループに分け、一方は教科書のリスニング練習だけ、もう一方は学期中に11回のディクテーションを追加しました。学期末、後者のグループの方がリスニング理解力の伸びが有意に大きいという結果でした(Kiany & Shiramiry, 2002, TESL Canada Journal)。
音声が1回しか流れないTOEICほど、自分がどの単語を聞き取れていないかを普段から具体的に知っておく価値があります。
毎日1文の練習法
- 通しで1回聞く:一時停止せず、まず全体の流れをつかみます。
- 聞きながら書き出す:聞き取れない箇所は空欄のままで構いません。
- 答え合わせをする:単語ひとつずつ照らし合わせます。
- 間違いを分類する:次の章を参考にタイプを確認します。
- 原文を見ながらもう一度聞く:耳の音と文字を一致させます。
練習の組み立て方は英語ディクテーションのやり方にまとめています。
日本語話者がTOEICリスニングで聞き逃しやすいポイント
Part 3・4は会話やトークが長く、聞き逃しが積み重なりやすいパートです。
- 連結:「Could you check it?」のように単語の境目が消えます。
- 語末の子音:日本語の音節は母音か「ん」で終わるため、“expired”のような語末の子音が抜けやすいです。
- L と R:日本語にない区別なので、“collect”と“correct”は音の形で聞き分けます。
- カタカナ発音:「schedule」をカタカナの音で覚えていると、実際の音とズレます。
よくある落とし穴
- 1文で立ち止まる:聞き取れなくても止まらず、最後まで聞き切る練習が本番でも生きます。
- これだけで対策した気になる:あくまで毎日の耳のウォームアップで、模試の代わりにはなりません。設問形式や時間配分は公式問題集や模試で練習しましょう(位置づけは試験対策のウォームアップにまとめています)。
- 正解率だけを見る:役立つのは点数ではなく、どの単語を落としたかです。
Atomic Learningで毎日1文練習する
Atomic Learning はこの練習を毎日の習慣にしたアプリです。毎日ノーマル1文・ハード1文を聞いて書き出すと単語ごとに正解・不正解がわかり、聞き取れなかった単語は復習リストに集まります。自然な音声合成(TTS)で読まれ、大文字・小文字や句読点は対象外、英語の短縮形はどちらでも正解です。ダウンロードも毎日のチャレンジも無料、登録も広告もありません。
このページの一文はすぐに試せます。もっと練習したいなら英語のリスニング練習、採点の仕組みは使い方をご覧ください。英検対策には英検リスニング対策もどうぞ。